2/25 オープン戦 巨人4-1広島 修正した井上
<投手>
・井上
初回に失点したものの、4回1失点。
https://daigakuseinogiantsfan.muragon.com/entry/67.html
↑前回の紅白戦の寸評
初回は、前回の登板より悪かった。直球は右の外角(左の外角)に投げ切れない、スライダーは甘く入り、チェンジアップは大きく外れる。唯一カウントがとれたのは右の内(クロスファイアー)だけ。菊地にはそれを狙い打たれた(昨年の登板と同じ)。
しかし、堂林をスライダーで三振に斬ってから投球は一変。
スライダーの精度があがり、ストライクを容易にとれた。
また、右の外角(左の外角)にストレートを投げ分けた。西川のバットをへし折ったストレートは見事。尻上がりに球速を上げ、最速で147㌔計測。
さらに、チェンジアップがゾーンに決まりだした。
特に、野間を三振にとったチェンジアップは素晴らしかった。
全体でみれば、内容は100点。マウンド上で修正し、一軍を相手に堂々たる投球をした。
私は常々、井上は1巡目は抑えても2巡目以降に痛打される選手だと思っていた。
投球の引き出しが少ないのが原因で、先発では力不足というのが現状だった。
しかし、今回のような投球ができればスターターでも十分計算できる。
今回のピッチングがフロックか、実力か。次回登板が試金石だ。
・菅野
とりあえず1イニングを無失点。
マウンド上で転倒する場面もあったが、ケガをしなくて本当によかった。
・高梨
彼が崩れるパターンは、四球による自滅。シーズン中も、ゾーン内で勝負してもらいたい。
・山田
チェンジアップは全く決まらず。今の時期は打者も速球に慣れてなく、それなりに打ち取れる。しかしシーズンに入れば別だ。変化球でカウントを取れない限り、一軍で活躍できる気はしない。
・堀岡
打者を見下し、ブルペン通りの投球ができているのだろう。
このままの投球ができれば、一軍でもビハインドで十分使える。
思い返せば2020年、それまで防御率1点台と好投していた堀岡は、阪神戦で大乱調。増田大輝が登板し、「投げるのが失礼」といわしめた。あれから3年。まだ24歳。まだまだ途上の選手だ。
<野手>
・オコエ
以前も言及したが、やはり送球がよくない。ワンバウンドで返球するシーンが非常に目立つ。一方打撃では存在感があった。四球で塁に出ると、エンドランで判断良く3塁へ→重盗でホームイン。代走では間違いなく戦力になる。動ける外野手の駒が手に入ったのは大きい。
・吉川
2安打1四球。センター方向に力強い打球を放った。状態をしっかり上げてきている。
・長野
今日はいいとこなし。
・中田
1度目のチャンスではポップフライも、2度目ではキッチリと捉えた。
ファーストストライクから直球に対応し、打点を稼いだ。
・丸
良いあたりも、セカンド正面。守備も含め、全く心配していない。
・坂本
複数の守備機会を無難にこなす。打撃ではいいあたりも。
・秋広
サードではファインプレーも、打撃ではいいとこなし。
そろそろスタメンを外れてもおかしくない。
・小林
1安打を放つ。ここまでの実戦で、コツコツとアピールを続けている。
・岡田
守備範囲はわりと広いか。打撃ではノーヒットも、強く振ろうという意識は窺える。
萩尾やオコエあたりがライバルになる。長打力をアピールしたい。
・山瀬
いきなりレフトオーバー。二打席目では粘りに粘ってフォアボール。彼の最大の武器は肩。捕手3番手争いは極めて熾烈。
・中山
岡田とそろって一軍昇格。ライナー性打球を飛ばすも、二塁手の正面。
2打席目ではこちらも粘って四球を選ぶ。
二塁の守備を無難にこなす。ドタバタ感がなくなった?
・増田陸
九里のツーシームを見極め、フォワボール。やはり、打撃は控えレベルではない。
・萩尾
代打で見逃し三振。実践ノーヒットも、監督は高く評価している。
思い切り引っ張っていく姿勢をもっと見せてほしい。
・門脇
萩尾とは違い、ストライクを積極的にスイングしてヒット。
並のルーキーではない。
<感想>
カープで気になったのは、ショート小園とキャッチャー坂倉。
岡田の打球はチャージが甘く、危うく内野安打に。門脇の打球もとれず。
坂倉は、1死13塁でセカンドに悪送球、本塁生還を許す。送球する必要はあったのか?
鈴木大和の盗塁は防いだが、送球はワンバウンド。やはり捕手としての能力は低い。
新外国人のデビットソンも、変化球の打ち損じが非常に目立つ。直球も上手くとらえるイメージはない。21年にいたクロン臭がする。菊地の打撃、守備は健在。
井上の登板は収穫だろう。開幕ローテで有力なのは、戸郷菅野、新外国人のグリフィン・ビーディ。赤星、山崎伊織、井上などが残り2枠を争う。伊織も実戦復帰は秒読みらしい。
赤星、伊織には7-8勝、井上には5勝を目標にしてほしい。