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無死12塁、バントは悪なのか?

昨日は放送が見れず。Twitterによると最悪な試合だったそうで。見逃して良かった。


無死12塁、バントは悪なのか

状況による、これが答えだと思う。浅い回(複数点が欲しい)なら悪だし、深い回(1点が欲しい)なら良い。無死12塁のバントは得点確率は上がるが、得点期待値は下がる。かみ砕くと、1点をとる確率は上がるが、それ以上の得点は期待できなくなる、ということだ。
9回同点、無死12塁。ここならバントはアリ。だが、1点(或いは2点)ビハインドなら苦しい。複数得点は期待できないからだ。(無死1塁なら、野手バントはどの場面でもダメ。確率も期待値も下がるから。勿論、9回の場面でも)


4回、6番大城に無死12塁でバント

これはダメだと思う。まだ序盤、ここは複数得点が欲しいところ。大城は昨年バントを多く成功してるが、日曜には失敗。加えて無死12塁のバントは最も難しい。三塁がフォースプレーだからだ。さらに、投手は左の小笠原。左の方がサードに投げやすい。そして、二塁走者は鈍足の岡本。バントの難易度は跳ね上がる。結局、大城はスリーバント失敗で三振となった。後続がカバーしたものの、この作戦は失敗だった。
バントを失敗したからではない。作戦そのものがダメなのだ。仮にバントが成功、1死23塁で丸。ノーヒットで1点とえる、、、とも限らない。何故なら、3塁走者は鈍足の岡本だからだ。内野ゴロでも外野フライでも1点は保証されない。つまり、はなからヒット頼みなのだ。もし丸が凡退すれば(外野フライでも還れないケースはある)、2死23塁で吉川。当然敬遠で、打席に投手、スリーアウト。大城のバントは2アウト分になってしまう。バントをする時点で、2塁走者が俊足ならいい(1点をとりたい場合)。しかし岡本だと、ノーヒットで1点、が期待しづらいのだ。

試行回数を増やすべき

前述のヒット頼みが悪いのではない。どうせその作戦をとるなら、試行回数を増やすべきなのだ。先ほどのケースだと、バント成功したとしても、勝負できるのは7番の丸のみ。仮に凡退なら8番吉川は敬遠だからだ。
それなら、無死12塁から大城丸で勝負をかける(ヒッティング)べきではないか?仮に二人が凡退すれば8番吉川は敬遠だ。だが、この二人が凡退なら仕方ないのでは?というのも、二人とも打力は強打者の部類。しかも左打者。引っ張れば、広く空いた12塁間を抜ける可能性は十分ある。そうすれば1塁走者は坂本なので、1点とって尚13塁の形を作れるかも。
阿部は併殺を恐れすぎ。勝負に行った結果なのだから、ゲッツーはしょうがない。それぐらいの度量が欲しい。

11回、無死1塁で大城バント


上の記事に似ている。
投手は清水、巨人戦は相性悪い。先頭の坂本がヒット、代走重信。ここしかチャンスはなかった。私なら、まず1球待つ。直球でボール球なら2球目で盗塁、変化球ならもう1球待つ。2球連続直球は考えづらく、清水はフォークピッチャーなので変化球ならセーフになりやすい。加えて、清水は右投手、大城は左打者。盗塁は成功しやすい。尚且つ、重信は俊足、緊迫した場面でも盗塁できる(し、その経験もある)。捕手の加藤は強肩だが、スローイングはイマイチ。盗塁するチャンスは十分ある。仮に盗塁成功、無死2塁ならバントはアリ。清水は右投手、左に比べて3塁送球には時間が掛かる。サードはフォースプレーでなく、2塁走者は重信。バント成功の可能性は十分ある。
1球待った段階でストライクまらどうするか。直球なら盗塁(変化球が予想できるから)、変化球ならエンドラン。盗塁なら先ほどと同じこと。仮に0-2ならヒッティング(最悪進塁打、それができる打者)、1-1ならバント。エンドランが成功して無死13塁なら最高。内野ゴロでも重信はスタートしてるので、1死2塁にはなる(バントと同じ)。そうなれば、不本意ながら丸吉川(長野)勝負、ワンヒットで勝ち越し、という形だろう。盗塁失敗やエンドランゲッツー、ヒッティングで併殺ならどうするんだ!という人もいるだろう。私は、勝負に行った結果だから、しょうがないと思う。盗塁成功の高さ、エンドランならゲッツーにはなり得にくい、という話は散々した。


何が言いたいか。無死1塁のバントはない、ということ。仮に延長戦でも。無死2塁ならいい(走者が鈍足でなければ)。前述の場面、仮にバント成功でも、エンドランで内野ゴロと同じこと。それなら、盗塁を狙いつつ、カウントが悪くなったらエンドランでよくない?と思ってしまうのだ。エンドランで空振りしたらどうするんだ!とおもうファンもいるだろう。だが、打者は大城。ストライクゾーンなら当てる技術はある。外されたら一貫の終わりだが、そのリスクは許容すべきではないか。


びびって逃げ回るものに、勝利の女神がほほ笑むはずもない

結局、大城は初球バントミス、2球目エンドランもファール、3球目で三振。考え得る最悪の形となった。阿部監督は試合後、バントミスが命取りとなったと述べた。
私は違うと思う。確かに大城はバントを失敗した。だが、これは一過性のミスではない。日曜日のバント失敗から、このミスは続いている。大城は聡い。だからこそ、4回の無死12塁、相当プレッシャーがかかった筈。そして、11回の場面も同様。2度もミスしているから当然だ。果たしてベンチは、選手にこれだけプレッシャーをかけ、なおかつリターンが少ない(4回では複数得点の期待値は下がる)orさらにリターンが望まれ、リスクヘッジも可能な策がある(11回、盗塁やエンドラン、最悪1死2塁も可能)のに、極端にリスク(併殺)を恐れ、バントという安全策に逃げるのか。
逃げ回っては、勝てるモンも勝てなくなる。

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