目立った選手をピックアップ。

＜白組＞

投手

・井上

一言でいうと、残念なピッチング。

不運な当たりもあったが、それでも得意なはずの右打者に4安打は頂けない。

特に湯浅に対しては、武器のクロスファイアーを狙い打ちされた。

言い方は悪いが、エレベーター選手の湯浅に打たれるようでは話にならない。

井上に足りないのは間違いなく変化球。湯浅に投じた直球も、単体で見れば良いボールだ。

しかし、一軍で通じるのはこの球だけ。

今日のようにスライダーの調子が悪ければ、一巡すら抑えられない。

仮にスライダーでカウントがとれても、二巡目には捉えられるだろう（昨年と同じ）。

チェンジアップも数球投じていたが、打者の反応を見る限りよくはない印象。

現状彼がすべきなのは、内角直球に頼らないピッチング。チェンジアップやスライダーの精度を上げないと、‘期待の若手‘からは脱却できない。

逆にいえば、これをクリアできれば一気に２桁を狙える選手になれる。

殻を破って、左のエースに名乗りを上げてもらいたい。

・代木

今日のMVP。長野には上手く打たれたが、その他は完璧に抑えた。

特に、丸に投じたフロントドアのマッスラは素晴らしかった。

二年目にして、左打者を抑える術を持ち合わせているのには驚き。

直球も力があり、これからが楽しみ。

このままのパフォーマンスを維持できれば、間違いなく開幕を一軍で迎えられる。

・堀岡

走者を出したが無失点。内角低めに150越えの直球を投げ込んだ。

しかし、あまりにも走者に無警戒。もっと牽制やクイックをしなくてはいけない。

・船迫

シュート気味の直球とスライダーを織り交ぜた。

球速も出ており、右打者相手には十二分に計算できるだろう。

・大江

ベストピッチング。特に、タイブレーク時に無失点で抑えたのは素晴らしかった。

フィールディングも完璧にこなし、ピンチの芽を摘み取った。

20、21年の投球を見られる日は近い。

野手

・吉川

実戦ではいまだノーヒットも、焦る時期ではない。

・ブリンソン

初実戦でいきなりヒットを放つ。しかし、守備は相変わらず不安だ。

湯浅の適時打でも、あのあたりで二塁走者を生還させたのはよろしくない。

・門脇

守備では再三いいプレーを見せる。めったに褒めない篠塚も、門脇の守備には舌を巻いた。

今のところ、ショート二番手の最有力といえるだろう。

・松田

打撃では右前安打。

そのあとも、右方向にホームラン性の打球を放った（丸の好守備に阻まれた）。

ホッとしたのは、サードの守備。思った以上に軽快で、まだまだ動けるな、という印象。

それに加え、球界屈指のムードメーカー。

ベテラン三人衆の中で、一軍に最も近いのは彼かもしれない。

・オコエ

二安打に加え、右翼線の打球を好捕。走塁も上手く、外野のサブなら十分使える。

・小林

赤星からタイムリーを放つも、守備では捕逸を記録。サイン違いではないと思う（井上が緒球をひっかけた？）。こういったポカが近年非常に目立つ。

絶対的な守備力を持っていたのは過去の話である。

＜紅組＞

投手

・赤星

結果は2回2失点だが、投球内容は悪くない。大きく外れたボールはなく、紙一重といった印象。スピードもかなりでていた。そこまで悲観しなくてもいいと思われる。

・横川

割とまとまっていた。しかし、同じ左の代木や大江に比べると、やや物足りないのも事実。

・戸田

一回を無失点。一軍でも敗戦処理～ビハインドならこなせそう。
支配下復帰への見通しは良好。

・山田

６回は抑えたものの、８回に再登板した際には押し出し。
確かに一度マウンドを降りてからの登板は難しかった。
しかし、それで許される立場の選手ではない。
結果的に、前回の投球に続いて‘制球難‘という印象を首脳陣に与えてしまった。

野手

・萩尾

やや焦りがみられるか。

・長野

いきなりヒット。凡打の内容もいい。

・丸

ライトで好守備連続。心配無用といった感じ。非常に頼もしい。

・秋広

うーん。打撃機会が多い今のうちに、目に見える結果が欲しい。
外角の球を打ち上げて、力のないレフトorショートフライが多い気がする。
もっと狙い球を絞る必要がある。

・増田陸

キッチリと結果が出て安心。オープン戦までに、一回ぐらいはセンターでの守備がみたい。

以上です。井上に力を入れすぎた余り、他の選手がおろそかに。
次回は、もう少しバランスよく書きたいと思います。