大勢が締めた！！この３連戦、2勝1敗で見事勝ち越し！！！

序盤は苦しかった（1回～5回）

赤星は耐えのピッチング

中日打線は、初回からストレート狙い。1回、岡林・アキーノには初球ストレートをはじき返され、あっさり先制されてしまう。初球にカーブなど、遅い球でカウントを稼ぐべき。そうすることで勝負球の直球の威力も増す。
3回、先頭のカリステに対し、初球外角の直球→右翼フェンス直撃の二塁打。非常に安易。
アキーノには一転して完璧な配球。直球狙いな打者に対し、フォークで空振りを誘う。追い込まれ、何とかミートに徹するアキーノ。そこに内角ボール球のシュートで空振り三振。
直球への意識が少なからず残っていたため、打者はバットが止まらなかった。三振が欲しい場面、最高の投球。続く周平には直球ゴリ押し。要求した大城、投げ切った赤星、双方ともに見事！！
ここから投球の精度は抜群に上がった。4回からはカウント球にスライダー・チェンジアップ・カーブを多投。打者に狙いを絞らせなかった。

淡泊な巨人打線

一巡目、狙いを全く絞り切れない。木下のリードに翻弄され、一人の走者も出せず。
二巡目、梶谷が追い込まれながらも中前打。素直にバットが出た、ナイスバッティング。
続く吉川は最悪。右方向に打って走者を進めるor外角中心の配球を狙い打って流し打ち。
注目していたが、吉川は非常に中途半端だった。初球のカーブに見向きもせず。篠塚も言及していたが、引っ張るにはおあつらえ向きの球種。ならば、狙いは後者か？次の球、高めの直球を引っ張り切れずに叩きつけ→ゲッツー。打席内での意図が感じられない。残念。
ここまで福谷の球数は少ない。プレッシャーを全く与えられていない。

6回～8回、ゲームが動いた

ついに追いついたジャイアンツ

6回裏、先頭打者大城がヒットで出塁。アウト性の打球だったが、一塁の細川が見送ってしまった。本職ではないため、一二塁間の打球の処理が甘い。
ブリンソンは外甘スライダーを打ち損じ。鈍足の大城が一塁に残ってしまった。
その中でも、赤星は完璧なバントを決める。自分を助けた、素晴らしいバント。
2死2塁で打者は梶谷、福谷は投げづらそう。結果、消極的なフォアボール。勝ち越しの走者が出たため、外野は前進から定位置に下がった。これがデカく、吉川のレフト前で大城が生還。チーム一丸で掴んだ1点だった。できれば一気呵成で勝ち越したかったが、丸は直球オンリーの場面で2球ともミスショット。1-1で7回を迎える。

守備からリズムを作り　見事勝ち越し！

7回表、大事なイニング。赤星は1死から走者を出す。続く代打大島を一塁ゴロに仕留め、二塁封殺。中田の守備が地味に光った。俊足大島ではゲッツーは無理筋。併殺を狙わず、安全に握りなおして2つ目のアウトを冷静にとった。前述の細川とは熟練度の差が出た形。
7回裏、投手は代わって勝野。先頭岡本が左中間へのツーベース。センター岡林が微妙に右中間寄りに守っていたのが助かった。中田は冷静に見極めてフォアボール。
無死12塁で打席には坂本。彼のプライドを考慮すれば、代打は絶対にありえないと考えていた。結果はバント。1球目でキッチリと成功した。これが非常に大きかった。安打こそ出なかった坂本。しかし、今日はできる仕事を確実に果たした。
大城は敬遠。1死満塁の場面、ブリンソンには代打を出さないと思った。長いシーズン、彼の力は必要なはず。しかし、代打ででたのはまさかの長野（中山or門脇かと思ったが）。
この時点で、今季はブリンソンには全く拘らないことが分かった。正直、アリだと思う。
現状、守備でも打撃でもマイナスが多いブリンソン。無理に起用して勝ち星を落とすよりかは、実力がある選手を出した原采配には賛同する。結果、長野は勝ち越しタイムリー。しかし、後続は続かず、2-1で8回へ。

長野をグラウンドに残す意味はない

8回表、ここで事件が。代打で出した長野をレフト、丸をセンター、梶谷をライトに。全く理解できない。素直にセンター重信でいい。長野の守備力を考えたら、1点差でレフト起用は愚策すぎる。この甘えた采配が最悪な形に。なんとか2死をとったトヨキンに代わり、投手は高梨。打席には、金曜に打たれた周平。リベンジチャンス、打球はレフトファウルゾーン。しかし、長野の不味い守備。打球が取れず、その後内野安打。継投で鍵谷も、初球を痛打、同点に。トヨキン・高梨・鍵谷は悪くない。赤星の勝ちは消え、高梨のリベンジも水泡に帰した。2-2の同点。

遂に出た！丸のホームラン

8回裏、制球乱し気味な清水。しかし、先頭の吉川はポップフライ。もう少し、打線における自分の役割を理解してほしい。誰かホームラン打ってくれ、と願った瞬間。丸が完璧な本塁打。過去の打席内容は良かったが、アンラッキーな部分が多かった。彼にとっても報われた打席になってよかった。その後、追加点はとれず。6-8回、尽く追加点を奪えず。
3-2と勝ち越し、勝負は9回へ。

9回は復活の大勢

豆の影響は全くないピッチング。三人で完璧に抑えてゲームセット。
大勢が問題ないのはデカい。9回に彼がいれば、継投も少しは落ち着くと思う。

坂本のバントが勝敗を分けた

打てないなりにも、チームに貢献した坂本。1球でしっかり決め、チームに勢いをもたらした。これをきっかけに、ハマスタで何とか初ヒットが生まれる事を祈りたい。

中日との3連戦、結果的にチームは勝ち越し。長野を守備につかせないことを決意した試合だと思えば、この試合もまあ悪くはない。負けてしまった1戦目も、内容のあるいい試合だった。この3ゲーム、先発がいづれも好投、長いイニングを投げてくれた。不安視されていた先発陣、ある程度めどは立ったのでは。伊織と菅野が復帰するまでは我慢。夏以降にいい形を作るために、しばらくは戦力の整理を行ってもらいたい。