3/2 巨人紅白戦 紅2-3白 心配ナカジ 踏ん張った堀岡
【ハイライト】中田豪快ソロ!グリフィン3回無失点好投【紅白戦】【巨人】
<白組>
投手
・ビーディ
1イニングを無失点。変化球を低めに集めた。開幕に向け、もう少しスピードが出てくれることを期待したい。
・グリフィン
3イニングを四球1、被安打1で無失点。
150前半の直球を右打者の内角に投げ切れた。
以前のキューバ戦では、左に対してインコースを使わなかった。 2回、左の吉川への内角直球(ボール)は素晴らしい。この球が布石となり、打者から逃げるカットで併殺に打ち取った。課題を持って実戦に取り組んでいる印象。しかし、右打者への外角には直球が投げきれなかった。ここに投げきれればいうことなし。左のアウトローには投げ切れた。(松原を三振)
カットは、右打者に対して必殺のボールになっていた。湯浅、ナカジを完全に詰まらせた。
内角だけでなく、外角からフロントドアでカウントもとれた。さらに、ストライクからボール球で空振りも取れる。左に対しても有効なボール。
スライダー気味のカーブもキレ○。前回から修正し、使える球種に成長させた。
全体的に、非常にレベルの高い投手。制球もいい方。4回以降のスタミナは未知数で、オープン戦で確認したい。とはいえ、本人もいうように、彼は打たせて取るピッチャー。少ない球数でまとめれば、長いイニングも投げられるだろう。
・大江
右には攻め手がないか。なにより球威不足なため、どうしても躱わすピッチングになってしまう。左のワンポイントでは、中継ぎ陣には割って入れない。
・堀岡
死球は確かに悪いし、その後のフォアボールも頂けない。しかし、満塁のピンチをよく踏ん張ったと思う。首脳陣には、彼を2軍に落とすことだけはしてほしくない。
・今村
不安定ながらも、無失点にまとめた。間違いなく必要な選手。
野手
・丸
変則左腕・高梨に対し、逆らわずにライト前ヒット。調整は順調か。
・ブリンソン
スライディングが下手。守備でも走塁でも。
・長野
空振りが目立った。
・中田
代木に対し、完璧なホームラン。大振りせずに、コンパクトにインハイを振り抜いた。
・坂本
中田とは違い、大振りが目立つ。スタメンは安泰ではない。
・岡田
打撃の形はいい。自信をもって打席に入っている。重信や松原などとは違い、逆方向への意識が強く窺える。その中で、内角をうまく捌いた打球は素晴らしかった。守備・走塁もおそらく平均以上。オコエと同じく、開幕一軍は濃厚か。
・増田陸
チャンス時の内容○。1打席目(2・3塁)では、ポイントを前に置いて積極的に打ちにいった。
3打席目(2塁)では、追い込まれてからポイントを近くに置いた。結果は三振だが、打席内容は良かった。
・中山
難しいプレーはやはり上手い。凡ミスをいかに減らすか。打撃は急成長している分、湯浅や門脇には守備で勝つ必要がある。
・山瀬
ブロッキングは素晴らしい。チャンスでは空振り三振。岸田には大きく水を開けられた。
<紅組>
投手
・メンデス
3イニングを2失点も、内容は×。走者を出すと、露骨にパフォーマンスが落ちる。彼が一軍にいるようでは、先発陣は厳しい。
・鍵谷
変化球が低めに決まっていた。しかし、スライダーなどが浮いた場合、140前半のストレートでは捉えられる。開幕に向け、もっとスピードが上がってくるか?
・高梨
まとまった制球、直球も走っていた。大江、代木に格の違いを見せつけた。
・代木
中田にホームランを許した。しかし、左の岡田には内角を攻めることができた。前回の頭部死球から立ち直ったのではないか。まだまだこれからの選手。
・戸田
ゾーン内で勝負できた。安定感を見せた。
野手
・吉川
可もなく不可もなく。
・湯浅
堀岡に対し、パンチ力を見せた。
・門脇
守備では好守を披露。打撃は壁にぶつかっているか。
・中島
ヒットを放つも、不運にも死球を受ける。
・松田
粘って四球を選ぶ。
・オコエ
右方向にキッチリ安打。やっぱり弱肩。
・重信
岡田に完全に敗北。
・岸田
打席内容がいい。グリフィンに対し、カットをおっつけて打とうとしている。ファウルにはなったが、右翼線に良い打球。チャンスではライトオーバーの二塁打。最低でも犠牲フライといった意識で、大江のスライダーを引きつけて逆方向に。大城の休養日には、彼を起用した方がチーム力はUPする。
・松原
グリフィンに対して無抵抗に三振。チャンスでポップフライ。岡田が成長している以上、彼を起用するメリットはあまりない。
・小林
ポロポロしすぎ。実力的には、岸田には間違いなく負けている。山瀬とどっこいどっこい。
<感想>
オープン戦→紅白戦というのは、選手は非常にやりにくかった筈。その中で堀岡はよく頑張った。3年前の甲子園では、ボッコボコにやられてしまった。今回もメンタルの弱さが出そうになったが、最後の最後にストライクを放れた。
もしここで押し出しを与えたら、堀岡は今年でユニフォームを脱ぐことになっただろう。その意味では、今日が彼の分水嶺だったかもしれない。今日の経験を糧に、一軍に食らいついてほしい。ナカジも、骨折ではないことを祈りたい。