3/13 vsバンク 緊迫したナイスゲーム
菅野
直球は抜けが目立つが、球威自体は悪くない。逆球でもファールがとれていた。対近藤では、直球でドンドン押していけた。一方、変化球のキレはイマイチ。制球はいいが、厳しいコースでもヒットを打たれた。スライダーやフォークのキレを求めつつ、直球を更に活かすためにカーブの割合を増やしたい。
ラモス
直球の威力は折り紙つきも、変化球は投じず。カウント・空振りがとれる変化球がないと厳しいだろう。
メンデス
直球はスピードこそイマイチだが、痛打される場面はほとんどない。変化球を含めた制球は上々。リリーフを勧めるファンもいるが、個人的には絶対に先発。
無死13塁からの投球は見事。2球目の内角直球が絶妙で、外チェンジアップをフルスイングさせなかった。長打のない牧原に対しては一転、直球で押してゲッツー。実戦で力を発揮するタイプだろう。今年のキーマンだと、密かに期待している。
松原
ボール球を振らず、ゾーン内の球には積極的に打つ。好捕されたが、逆方向に強い打球も2つ。守備ではファインプレー。
梶谷
対応力の面では、チーム内でも秀でている。直球への反応は、今すぐにシーズンインしても問題ない。変化球を前捌きで捉えるのも好印象。本塁打を打ったのも納得の内容。代打で彼が出てくるのは相当嫌なはず。
丸
ボールの見逃し方は悪くない。レフトではナイスプレー。
岡本
ファールを含め、直球の反応は○。変化球でも崩されず、前捌きで捉えられる。
坂本
直球に対しフルスイング。全く心配なし。
大城
菅野をナイスリード。相手打者の反応を踏まえた、良い配球だった。昨年あたりから、リードの成長が窺える。
オドーア
ストライクゾーンを積極的に振る姿勢は評価できる。スタイルの割に、意外とボール球は見極める。打ち損じが目立つが、スイング自体に粗はない。アジャストする可能性は十分にある。
門脇
引っ張り過ぎるのを防ぐため、逆方向への打撃を意識。現状を踏まえ、修正する意思が見られる。現時点でガタガタ吐かす輩もいるが、耳をかす必要は一切ない。
佐々木
追い込まれてから、変化球を捌いて3塁打。線で捉えるミート力、相手守備にミスがないのに3塁打を可能にする脚力は見事。
2打席目は内野安打。3塁ベース付近に土地を買っているのかも?
泉口
何度でもいうが、選球眼は一軍クラス。守備では大ファインプレー。
相当良い球を投げる岩井に対し、初見でヒット。初球・2球目の直球を見逃して0-2。秀逸なのはこの次。真ん中低めのフォークを打ちに行きながら見逃した。4球目の内角直球・5球目の初見カーブをファールで逃げる。インサイドアウトの軌道なので、内角の厳しい球にも対応できる。そして6球目、甘い変化球を綺麗に捉えてライトフェンス直撃。内容が素晴らしい。
山瀬
初球の外角直球を打たねばならない。死球のあと、当てるリスクのない外角直球の選択は、私で予想できた。ファールになってもいいから、思い切り振るのが大切。とはいえ、3-2から当てたのは良かった。ランエンドヒットだったので、空振りしたらゲッツー。最低限の仕事はこなした。
郡
守備走塁を頑張ればいい。振り逃げの場面、全力で走らねばセーフにはならなかっただろう。一方、センター前で3塁に走ったのは反省する必要がある。ホームより先にアウトになったら、得点は認められなかった。
重信
初球のストレートを捉えてセンター前タイムリー。1軍昇格後、初打席で一発回答。彼がここまで生き残っている理由・プライドが滲み出た打席になった。絶対に1軍に必要な選手。
増田陸
エンドランでフライアウト。13塁には代打もいける右の代打が欲しいので、阿部監督も増田陸を昇格させたはず。今の所、即刻2軍でもいい。
残念ながら9回表途中で中継は終了。
非常に実りのある試合になった。守備面では8裏、無死1塁。連携ミスは反省点だが、OP戦で良かった。走塁面では前述の郡。打撃面では特出することはない。主力はいい調整をしているし、ルーキーも結果を出している。特に泉口には舌を巻く。吉川が上がってこない現状、泉口の開幕スタメンも現実味を増してきた。情けない吉川。
投手では収穫もあった。12球団屈指のソフトバンク打線に対し、ローテーション投手の菅野・メンデスは持ち味を発揮。菅野はイメージチェンジした直球が通用。一方、変化球のキレには課題を残した。メンデスにはいうことなし。タイミングを一球ごとにかえ、打者にフルスイングさせない。制球面ではいうことなし。本番になれば球全体に球威が乗ってくるだろう。
緊迫した試合、選手たちには良い調整となった。