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リードのすゝめ ~山崎伊織編~

火曜日の男として、更なる飛躍を期待したい山崎伊織。「はねる」には、捕手のリードも重要な要素となる。今回は、伊織をリードする際の留意点を考えようと思う。捕手が次にどの球をどこに要求するのか。予想しながらみるのも味わい深い。


球種など

平均147程の直球に、速く小さく曲がるカット+遅く大きく曲がるスライダー、144程のシュートに必殺のフォーク、100に満たないスローカーブを操る。
デビュー時の22年は横の変化、スラカット+シュートを基本線としたピッチング。昨年は直球の平均速度が上昇し、更にフォークに磨きがかかった。その結果、横だけでなく縦の変化も加わる投球に進化。そして今年は、スローカーブの改良に成功。
各球種を詳しくみていこう。フォークとスライダーは必殺。フォークが被打率.150以下、スライダーも.180程度とリーグ屈指の数字。スローカーブはサンプル数が少ないとはいえ、なんと.100未満。直球、カットも.240程と優秀。一方シュートが.290程と、打ち込まれている。
実戦を見る限り、今年はスローカーブの割合を増やすはず。シュートを減らしつつ、他の球種を増やせば、更に成績は向上するだろう。
22年が横のみの2次元、23年が縦を加えた3次元の投球。スローカーブを操る24年は、緩急を駆使した4次元の投球に注目したい。

試合を通した配球術

先発投手をリードする際、必要なのは長期的な思考。その打席に集中するのではなく、2打席目・3打席目の布石を打ったり、前回対戦を踏まえた配球が求められる。つまり、痛打された際にも、「甘い球だったから打たれた」では物足りない。「前打席での内角の意識の植え付けの不足が原因だった」のような、広い視野が必要である。

1巡目

1周り目はなるべく変化球を使わず、直球で乗り切りたい。直球を意識させることで、後の変化球も活きてくる。かといって、直球一本槍で打たれたら意味がない。そこで、有効活用したいのが超スローカーブだ。この緩い球を、ボール球でいいので1-2球ほど放りたい。これを意識させれば、甘い直球でも打ち取れる。直球+スローカーブのみで打ち取れれば万々歳。
しかし、スローカーブを投げられれば、次は直球と打者も読むだろう。直球にタイミングがあってると感じたときに投げたいのが、対右ならシュート、左ならカットだ。どちらも内角に投げ切りたい。直球読みの打者なら似た軌道には対応できず、微妙に芯・タイミングが外される。更に内角を突けるため、後の打席にも有効だ。ただし、注意したいのはコース。甘く入った半速球ほど怖いものはない。直球狙いの裏をかいたつもりが、甘いせいで裏にならなかった、というケースは避けたい。基本は直球中心。伊織の直球なら、スローカーブを混ぜるだけでうちとれるだろう。

2巡目

①直球+スローカーブのみで打ち取れた打者なら、2巡目は横の変化で攻めたい。右ならシュート、左ならカットを右に突くのが基本。
②シュートやカットを使った打者にも、攻め手はある。この打者は内角を強く意識してるはず。なら、その逆を攻めればいい。左右限らず外直球で攻める。打者はシュート(カット)
が気になり踏み込みにくい。追いこんだら外に逃げる変化球で三振だろう。右ならスライダー、左ならフォークという具合。被打率が極端に低いこの2球種なら、安全に打ち取れるはず。

3巡目

①のパターンの打者には、そのまま②を適用すればいい。
問題なのは②。右なら直球・スロカ・スライダー・シュート、左には直球・スロカ・カット・フォークをみせてるはず。どう攻めるか。単純に、見せてない球種で勝負すればいい。右なら速いカットと落ちるフォーク、左なら打ちに切れ込むスライダーが勝負球になる。
3巡目は、いかに追い込むかがキーポイント。右なら外の出し入れが可能。外直球でファール⇒スライダーをみせつつカットでカウントを稼ぐ算段。追いこんだらフォークで三振。
左は工夫が必要。スライダーで三振を取るためには、内角を振るように仕向けるのを目標にする。内直球でカウントを稼ぎたいが、終盤に失投はご法度。ここはフロントドアのカットで見逃しを奪い、その後内直球を突っ込む。そしてスライダーで打ち取りたい。無理ならフォークが基本線となる。
3巡目となると局面は終盤。リスクのある配球はしたくない。具体的にいうと、右打者に対してバックドアのスラカットは危険。見逃しは奪いやすいが、甘く入ると長打のリスクが高くなる。また、スローカーブも甘く入ると極めて危険といける。

4巡目

4巡目となると、攻め手が少なくなってくる。ここは、その前の相手打者の反応を見ていくしかない。いよいよとなれば、右打者のバックドアや、スローカーブで打ち損じを狙うのもアリかも。非力な打者には高め直球で押し込むのも手だが、長距離砲には厳禁。伊織の速球は抜群に速いわけではない。ボール球に投げつつ、粘り強く抑えるしかない。


テレビでみながら考えてることを、ダラダラ書き連ねてみました。伊織には相当期待しているので、タイトル取るくらいの活躍がみたいです。

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