負けても良かった試合

大城＆秋広を休養日とし、絶対に落とせないグリフィン＆菅野の土日に備えた。いわば、今日は捨て試合。負けて元々、勝てば万々歳。
事実、横川は必要以上に引っ張った。勝つことだけが目的なら、間違いなく6回裏の１死12塁で代打だろう。しかし、今日は違った。経験を積ませるためにも、初の7回に。打ち込まれはしたが、未来に繋がる投球だった。

中継ぎも踏ん張った

ビーディは、無死13塁から最少失点で凌いだし、大江は走者を出しながらも無失点。
K鈴木も、2ランを浴びたがその後は踏ん張った。あそこで追加点をとられれば、本当にジエンド。岸田がよく救ったと思う。
ただ、2死2塁、vs小郷には物申したい。球威のある直球で追い込み、カウント1－2。ボール球も使えるカウント。岸田が要求したのはフォークだが、私は直球で良かったと思う。

1. 確かにボール球を使えるが、見逃されれば2－2。後ろの浅村を考慮すれば、どんどん苦しくなる。
2. フォークの精度にはバラつきを感じた。浮いたら超危険。
3. 直球なら長打はない。しっかりファウルがとれていた。

以上のことから、あの場面は直球勝負でよかった。それに、果たしてK鈴木は、岸田の意図（ボール球でもOK）が分かっていたのか、意思疎通ができていたのか。どちらも戦力になり得る選手だからこそ、試合後に反省してほしい。

９回裏の攻撃

劇的、という言葉では片付けられない試合。広島が松井を３連投させてくれた結果、９回には酒居に。新井に感謝。
先頭の梶谷が、初球の外角直球を左中間２ベース。ベテランらしい、狙いすました一打。
続く重信が、サヨナラの立役者だろう。追い込まれながらも、内角スライダーをレフト前。
後ろに繋ごう（進塁打を打とう）と消極的になっていたら、打球は上がらずにセカンドゴロだったはず。自分も打って繋ぐ、積極的な姿勢が活きた。
坂本の打席、なんと重信が盗塁。無死23塁の状況を作った。この場面の盗塁は痺れた。凄すぎる。アウトになったら終わり。戦犯。右投手ではあったが、打席には右の坂本。盗塁阻止率が低い太田光を考慮しても、中々走りにくいはず。私なら、坂本の打席では様子を見る。相手は、重信の足を警戒し、直球が増えるはず。また、内野守備はゲッツーシフトで、12塁間が広く空く。直球系を流し打って、再び13塁を作れれば最高、と考えていた。
だが、原監督＆重信には驚いた。なんと2球目、スタートを切っていたのだ。余裕でセーフ。酒居のクセを盗んでいたのか？ベンチワークに脱帽。
重信が2塁に進んだことで、坂本は一気にラクになった。ヒット出なくても、犠飛で走者を進塁できれば、1点差・1死3塁で4番岡本。2－0からのスイングは明らかに外野フライを狙っていた。その結果、打球は伸びてサヨナラ逆転3ラン。前半には見れなかった、下半身の粘りが効いた、全盛期の坂本らしい一撃。
まさに千両役者。まさか坂本で決めるとは。やはりスーパースター、球史に名を残す、歴代最強ショート。この素晴らしい選手を、生きてるうちにみられるとは。。。

連夜のサヨナラ勝ち、これでチームは6連勝。横浜が負けたため、2位とのゲーム差が広がり、交流戦の優勝もより近づいた。
明日はグリフィンvs早川。ロースコアのゲームになるだろうが、秋広＆大城はスタメンに名を連ねるだろう。スタメン全員で束にかかれば、3点ぐらいはとれるだろう。グリフィンに勝ち星を！頑張れジャイアンツ！