大学生の巨人ファン

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6/29 巨人1-0横浜 牧とライデルの心理を分析した小林

シン

阿部監督が打たせた中山の一発

https://daigakuseinogiantsfan.muragon.com/entry/300.html

この記事で述べたが、阿部監督には辛抱の采配を求めていた。例えば中山なら、相手投手に限らず、レフトなどで守備位置を固定しながら出して欲しいと述べていた。


この3連戦中山は、全て6番レフトでスタメン起用。打順まで固定した阿部采配。12打席11打数(犠打が1)1安打、1ホームラン。諸手を挙げて賛辞できる数字ではないかもしれない。だが、1番ライト丸・2番センターオコエもこの3連戦では固定。苦しんだ外野に光が見えた今カードではないか。


この3連戦、ヒットこそ一本だったが、内容は良かったと思う。良い当たりが多かったし、焦らず自分の間合いで打ちにいけていた。これは憶測だが、3連戦前に「全てスタメンで起用する」といわれていたのではないか。また、(急造にも関わらず)平均以上の守備を披露するレフトならば、余計なことを考えなくていい。サードの守備の拙さは本人が一番気にしていたはず。

中山はメンタル的に成熟していないため、攻撃と守備の切り替えがまだ難しい。重圧のない6番・レフトであれば、もっと打ちまくっても不思議ではない。打線の楔となれる打者に成長すれば、貧打に喘ぐ巨人打線の救世主となり得る選手だ。


普段から阿部采配には苦言を呈してきた私だが、この3連戦の中山のスタメン起用は素晴らしかったと思う。上位打線だけでなく、下位にも形が見え始めてきたこの3連戦。3勝0敗という数字以上に、得られた収穫は大きい。

カーブがアクセントになった赤星

打線は相変わらず1点止まり。プレッシャーのかかるなか、平気で好投を続ける赤星。相手打線に的を絞らせなかったが、最もよかったのはカーブだった。本ブログではカーブの有効性について散々触れてきた。今日の赤星は、プロに入って最もカーブを上手く扱えたのではないか。


腕を下げたことにより、シュート成分の強い直球と威力を増したフォーク、元々得意のカット、最近良化したスライダーが軸の赤星。横浜打線は横と縦のイメージを持っていたと思う。そのなかで、球速帯も変化も異色であるカーブは、本当に厄介な球種だった。カーブがあるから直球も活きるし、直球と似た軌道のフォークも振ってしまう。


また、カーブは横振りすぎると上手く曲がらない。腕を下げた赤星だが、下がりすぎない(バランスを崩しすぎない)点においても、カーブを投げるメリットはある。バランスを崩すことなく、プロ入り最多の6勝を掴んだ赤星。10勝は夢の数字ではない。

痺れた小林のリード

リード厨としては、捕手・小林に触れざるにはいられない。最も痺れたのは、9回2死1塁(→盗塁で2死2塁)のリードだ。


投手はライデル。1番から始まった9回、先頭の佐野を初球のチェンジアップでレフトフライ。打ち取ったが、球自体は甘かった。続く度会には、初球の甘めチェンジアップを見逃し→甘く入ったスライダーを痛打されるも一塁ゴロ。2死で宮崎、初球のスプリットが高めに抜けたがストライク(ヒヤッとする1球)、2球目のチェンジアップが低めに決まるもレフト前。全球変化球も、本調子とはいいにくい出来だった。


2死1塁で牧。正直、何を軸に配球すればいいか難しい。牧は一発もあるし、2塁打であれば俊足の三森なら楽々生還。続く筒香はほぼ安パイなので、四球覚悟で攻めるか?だが、プライドの高いライデルには逆効果かも。。。勝負所では直球を投げたがるライデルに、ボール球変化球連発は要求しづらい。甘く入れば、それこそ絶好球になってしまう。


初球は外角直球、見逃しストライクも三森が盗塁成功。通常であればピンチであるが、私はラクになったと感じた。なぜか。牧は軽打狙いに切り替えるからだ。牧は4番でありながら、献身性が非常に高い打者。ここ一番で長打を狙うより、右打ちなどの軽打を狙う傾向にあると私は分析している。(初球の直球も、牧クラスなら打ちにいっていい球。だが、右打者の牧は一塁走者の動きがよく見えるため、盗塁を助けるために打ちにいかなかった。牧の献身性が現れる場面だが、この一球を打たなかったことで、最後まで直球にタイミングが合わなかった)


長打を狙わず、逆方向の意識が強い牧。ここで危険なのは甘く入った変化球。それを察した小林は、死球覚悟のインハイを要求(別に死球でもよかった。後ろは安パイの筒香)。ブラッシュボールとなって1-1。続く直球はやや甘めに入ったが、1球目を打ちにいかなかったこと&頭部付近の残像が効いて空振り。

1-2と追い込まれた牧は、外の変化球の意識が強かったと思う。4球続けて直球はないと考えただろうし、どうしても軽打狙いは変えられなかった。最後は外角高め直球を打ち損じて力のないセカンドフライ。逆方向に飛んだというのが、軽打狙いという私の読みが間違ってなかった証拠だと思う。


牧がホームラン狙い・長打狙いならば、初球か3球目の直球を捉えてもおかしくなかった。だが、献身性が高すぎるあまり、「自分で決める」という意識が希薄になってしまった。なんにせよ、小林の分析力が冴えた打席だっただろう。


別の視点からも考察したい。先ほど述べたが、ライデルはイケイケ・強気な心理状態だった。勝負所では直球を明らかに投げたがるし、打者は苦手な牧。闘争本能はMAXだったハズ。それを押さえつけず、上手く利用した小林は見事。他の捕手であれば首を振る場面も目立つライデルだが、今日の登板ではすぐにサインが決まった。


先日の記事では、「プラスとマイナスが揃っているからバッテリー」と書いた。だが今日の小林は、投手の+思考を++にするリードだったのではないか。プライドが高く、直球を投げたがるライデルに対し、ボール球にインハイ直球を要求する小林。意気に感じたライデルは、最後の直球も自信を持って投げ込めた。



これで巨人は3連勝。投手力とともに、3人のキャッチャーの個性が見えたカードだった。次の阪神戦は、極めて重要な3試合となる。ここで3連敗を喰らってしまえば、優勝の目は潰えるだろう。阿部巨人の底力に期待したい。