ジョンソンの再来となるか フォスター・グリフィン
【春季キャンプ】期待のグリフィン 原監督が打席に 【巨人】
巨人の新外国人、グリフィン。27歳と若く、先発としての活躍が期待される。
評論家はこぞってクリス・ジョンソン(元広島)に例えていた。
そこで今回は、ジョンソンを例にあげながら、グリフィンを分析したい。
クリスジョンソンとは
カープの3連覇を支えた、10年代を代表する助っ人左腕
苦い思い出が残る巨人ファンも多いのではないか。かく言う私も、ジョンソンにはアレルギーがある。16~18年の巨人はカープに虐殺され、巨人ファンはトラウマを抱える羽目になった。ジョンソン、下水流、丸、バティスタ、挙げればキリがない。最も嫌いな球団はどこか、と聞かれたら、間違いなくカープと答えるだろう。それくらい憎いチームだ。
NPBでの成績
15-20年。(31-36歳)
1.85 194.1回 14勝 7敗 最優秀防御率
2.15 180.1回 15勝 7敗 沢村賞
4.01 76.1回 6勝 3敗
3.11 144.2回 11勝 5敗
2.59 156.2回 11勝 8敗
6.10 51.2回 0勝 7敗
安定した成績を残し、チームに貢献した。意外にも、奪三振率は平凡(通算6.99)。
なのにこれだけのイニングを稼げたのは、打たせる投球ができたから。
彼の最大の武器はカットボール。これを、右打者のインロー(左のアウトロー)に集中させていた(気がする)。
また、マウンド上でイライラした印象があったが、通算の与四球率は3.04と悪くない。
安定したパフォーマンスを維持したからこそ、これほどの成績を残せたかも。
(余談だが、19年も最優秀防御率を獲れそうだった。しかし、チームのまずい運用により結局獲得できず。今思っても、もったいなかった)
フォスター・グリフィン
若くして来日
27歳と若い。また、トミージョン手術も経験している。
メジャーでは、TJ前は先発、TJ後はリリーフ。
持ち球はカットボール、カーブ、チェンジアップ。カットのキレはなかなかだ。
平均球速も150を超えていて、巨人でもトップクラスだろう。
活躍するためには
①右のインロー(左のアウトロー)に直球&カットを投げ込めるか
4隅をつく必要はない。このコースに力強い球がいけば、確実に日本で通用する。
右打者は詰まるし、左打者も引っ張れず、優位に立てる。
②奥行きをいかせるか
ジョンソンはカットだけでなく、カーブも操れた(専属捕手の石原は、緩急を上手く投球に組み立てていた)。カーブが使えれば投球の幅も格段に広がるはず。
懸念点
どれくらいできそう?
グリフィン&ビーティは先発、ロペスはリリーフで固定。
メンデスは流動的な起用になるだろう。
グリフィンには、最低でもメルセデスの成績を期待したい。
つまり、3.10、110回、5勝以上だ。
彼が二桁勝つようなことがあれば、Aクラスも現実味を帯びてくる。
戸郷、菅野に次ぐパフォーマンスを残してほしい。